|
|
| 総合評価方式とは
|
○総合評価落札方式とは
平成18年以降、受注をめぐる価格だけの競争が激化した結果、低価格入札が横行し、いわゆる受注ダンピングが頻発する状況になりました。
その結果、事故や手抜き工事が発生し、下請業者へのしわ寄せなどや公共工事の品質低下が危惧されました。
そこで、国土交通省では平成17年4月に施行された「公共工事品質確保法」を活用して、施工に必要な技術的能力を有する業者が施工することにより、工事品質の確保や向上を図ることを目的とした技術的要素と従来の価格とを総合的に評価する総合評価落札方式をより多く採用することになりました。
つまり、単なる「価格競争」から「価格と品質が総合的に優れた調達」への入札制度が導入されました。
|
|
受注をめぐる価格だけの競争が激化した結果、適切な技術力をもたない受注者のダンピングが急増。
工事中の事故や手抜き工事の発生、下請業者へのしわ寄せなどによる公共工事の品質低下。
|
|
「公共工事品質確保法」の施行(平成17年4月1日)
|
施工に必要な技術的能力を有する業者が施工する事により、工事品質の確保や向上を図る。
価格以外の要素による競争。
|
○総合評価方式のタイプとその適用
現在行われている総合評価落札方式は、簡易型・標準型・高度技術提案型の3タイプがあります。
高度技術提案型は主にダム工事や大型シールド工事などに適用され、設計施工的な提案を要求されるもので、入札に参加できる企業もゼネコン上位20社程度と簡易型や標準型とは大きく異なる特殊なタイプのものと言えます。現在実施されている総合評価落札方式の殆どが簡易型と標準型であり、またその90%以上を簡易型が占めています。
国土交通省のガイドラインによりますと、簡易型は「簡易な施工計画として特定課題を設定せず、発注者が示す仕様に基づき施工する上でどういう点に配慮して工事を施工するか(施工上配慮すべき事項)について求めることを基本とする。」となっています。
標準型では「工事技術的難易度評価の結果をもとに、技術提案により更なる品質向上を図る必要のある事項について特定の課題を設定し、技術提案を求める。」となっています。
つまり簡易型は共通仕様書に定められた品質等を確保するために、この工事においてはどういう工夫をするのかを提案し、標準型では共通仕様書に定められた、より以上の品質等を確保するために、この工事では「こう工夫する」提案する、ということが求められているわけです
|
|
|
|