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現場実況中継/地下OUB工法 側圧で壁が斜めに



2000年9月13日

■最大で35mm傾いてしまった




 コンクリートの打設中大変なことが起きてしまった。
 コンリートを打設している時に型枠大工の館脇さんが「壁が曲がってる」と知らせてくれた。
 水糸を張って見てみると、上部の壁だけが内側に最大で35mm膨らんでいる。床は、捨てコンクリートを打設して、その上に鉄骨の架台をセットしてあるために動いていない。この1週間の長雨、特に昨日の大雨で地盤が揺るんでしまい、土留めの鉄骨レールが動いている。おそろしいものだ。
 すぐに現場所長の野口さんに声を掛けると、顔色が変わったのが読み取れた。もとに戻すことはできないが、次のコンクリート打設の時に、外側のずれた部分をもう一度打説することになった。
 ある意味では天災かもしれないが、それを防ぐために、上部の2箇所を鉄骨で「つっかえ棒」のようにしてサポートをする必要があったのだ。地下OUB工法 の改善点がひとつ加わってしまった。
 コンクリートの壁は、3m程度の階高で10mm程度ずれることもある。構造的には問題はないが、しかし35mmは異常な傾きであり、小川建設としては「かっこ悪い」といったところ。設計では、地下の壁は、コンクリートの打ち放し仕上げであり、仕上げをしないことになっている。壁が斜めになっているのは、居住空間として不安定であろうから、次のコンクリート打の時に、内側の壁だけもう一度コンクリートを打設してはどうかな...などと思案している。



薄いピンク色の水糸を張ってみると、壁の中央部分が曲がっているのが分る

上部中央が鉄骨のレール。小さな地割れがおきているのが見える。